2006年01月30日

MY FATHER マイ・ファーザー

店でふと振り返ったら、ジャケ写真のトーマス・クレッチマンと目が合ったのでDVDにて鑑賞。クレッチマン鑑賞を目的に観て、おお、すげー均整のとれたTシャツ姿じゃー、しかもいい役者さんだーと堪能もしましたが、作品にもどっぱまり。かような秀作だとは予想してなかった!以下ネタばれあり
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2006年09月28日

「MY FATHER マイ・ファーザー」祭1・29th May―ineo

クレッチマン目当てだったはずが作品自体にどっぱまり。こうなったら「MY FATHER マイ・ファーザー」ひとり祭だ。映画オフィシャルサイト(英語)が閉まってしまったにもかかわらず一人で気長に踊り狂うぜ!

前に書いた全体の感想はこちら

未見の方にはなんのこっちゃらなネタでとばします。映画「MY FATHER マイ・ファーザー」あれこれネタ大解剖 その1。
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2006年10月02日

「MY FATHER マイ・ファーザー」祭2・Look in thy glass

未見の方にはなんのこっちゃらなネタでとばします。映画「MY FATHER マイ・ファーザー」あれこれネタ大解剖 その2。
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2006年10月05日

「MY FATHER マイ・ファーザー」祭3・Stammheim

未見の方にはなんのこっちゃらなネタでとばします。映画「MY FATHER マイ・ファーザー」あれこれネタ大解剖 その3。
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2006年10月08日

「MY FATHER マイ・ファーザー」祭4・ヘラクレイトス

未見の方にはなんのこっちゃらなネタでとばします。映画「MY FATHER マイ・ファーザー」あれこれネタ大解剖 その4。
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2006年10月12日

「MY FATHER マイ・ファーザー」祭5・I swear

未見の方にはなんのこっちゃらなネタでとばします。映画「MY FATHER マイ・ファーザー」あれこれネタ大解剖 その5。
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2006年10月19日

「MY FATHER マイ・ファーザー」祭6・「父」の息子の名前

未見の方にはなんのこっちゃらなネタでとばします。映画「MY FATHER マイ・ファーザー」あれこれネタ大解剖 その6。
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2006年11月01日

「MY FATHER マイ・ファーザー」祭7・お前さん見ていると

未見の方にはなんのこっちゃらなネタでとばします。映画「MY FATHER マイ・ファーザー」あれこれネタ大解剖 その7。
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2006年11月03日

「MY FATHER マイ・ファーザー」祭8(終)・I'm his son.



MY FATHER - Rua Alguem 5555 / directed by Egidio Eronico

未見の方にはなんのこっちゃらなネタでとばします。映画「MY FATHER マイ・ファーザー」あれこれネタ大解剖 その8。これでとりあえずひとり祭はおしまい。
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2006年12月22日

MY FATHER オリジナルサウンドトラック

10月末にダウンロード発売の告知があったものの、肝心の iTunes での配信がのびのびになっていた MY FATHER オリジナルサウンドトラック(全8曲1,500円)、クリスマスを前に、やっと出たよ!!
発売元 CAM の MY FATHER のページからどぞ。
(イタリアの iTunes ストアから購入しようとするとアカウント発行国へ行けと言われて転送されてしまうので、直接日本のストアで Riccardo Giangni で検索したほうが早いかも。)

アルバム一括DLでしか聴けない "Hermann" は、作中あっちゃこっちゃで聴いたおぼえのあるモチーフがメランコリーなワルツで綴られている13分を超える曲。そのモチーフの半数以上は悩めるヘルマン君シーンで使われててすごく納得できるんだけど、親父のテーマかと思っていたものが結構あった。さらに白状しますと、 "My Father" の曲のほうが "Hermann" というタイトルかと思っていたわ。でも、たしかに "My Father" というタイトルの曲は、全身全霊をもって「彼がオレの父親だ!!」と叫びたい衝動と考えるとぴったり。
どれも、息子が「父親」を再構築する話と考えるとなるほど〜というかんじ。「死の天使」を再構築する際にも、ご本尊は南米逃亡およびいつのまにか死亡でいつまでたっても不在だから息子ヘルマン君が媒体として不可欠なのね。「父親」の呪縛にがんじがらめですな、ヘルマン君。


音楽担当の Riccardo Giangni インタビュー(イタリア語)もあるので興味のある方はどぞ。MY FATHER がイタリアで2006年6月限定公開された折のインタビューのようです。伊→英訳で拾い読みしたけど、 MY FATHER のサントラ以外にも言及してていまいちよくわからん。けど、映画音楽は映像・演技とシンクロして補足説明するものというより、刺激し合ってさらにイメージを展開させるものだと思うと言っているっぽい(←超意訳)。
クラシック畑の人らしく、 "Hermann" は14人編成、 "My Father" は40人編成のストリングス。 "Building the House" はこの人にしては珍しくポップらしい。アマゾン川を行き来するときの "The Trip" は本来使いたかった(けど使用許諾権とか使用料の問題でボツになった)スティーヴ・ライヒの "Music for 18 Musicians" の代わりとして作った曲らしい。
最後のパラグラフでは、制作初期から映画エンディングには歌を使おうと考えていた、エンディングの曲 "The Name" は Erri De Luca の90年代のお蔵入り同然の戯曲を神秘的な響きを狙ってヘブライ語に訳したもので、実は Dead Can Dance の "How Fortunate the Man is" (正しくは "How Fortunate the Man with None" だと思う)も候補だった と書いてあるようです。
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2012年01月03日

「父よ!」P. シュナイダー 越智和弘訳

映画「マイ・ファーザー」の元になってる Peter Schneider "Vati" の全訳本が鳥影社から2007年に出てました。うかつにも近頃知った。



メンゲレの死とそれを公表した実の息子の手記から書き起こした小説ということで生物学的父子という面に目がいってしまうけど、むしろ、生物学的にせよ文化的にせよ、ある世代から次の世代への思想や行動の受容や伝播ということを考えさせる内容。外在する対象ならば簡単に異化して糾弾できるが、もしかして自分が内包しているかもしれないものにはどう対峙すればよいのか。相手の言い分を理解した上でないと縁もゆかりもない他者とは言い切ることができないのではないのか。

指名手配の戦犯を父に持つゆえに体制外にはじき出され保守層に属することもなく、かといって教養主義から脱却して'60〜70年代流行のカウンターカルチャーに走ることもない「ぼく」が感じる違和感、違和感の根源でもあり普遍的なテーマでもある父親との対決、その結末の物語。

人道に反する罪を犯したと言われる父が文通で交流を持つ限りからは人非人とも考えられず知的な面からは非の打ち所がないし、実際に会って話したところでも話をはぐらかされつつも特に異常なところがない。そんな相手から自己弁護や懺悔を引き出そうとしても、30歳前後の息子君、玉砕。なんせ相手は、「(人間というものは)ひたすら進化の法則にしたがわざるをえない存在」、「強者にはつねに強くなることが求められ、弱者は情け容赦なく社会の隅に追いやられる宿命」であって、純血白人種として「ユダヤ・キリスト教の精神が人種選別の法則に反抗してもうけた人工的障害を、取りのぞく試み」をしているのだと高言する超カウンターカルチャー野郎なのだから!

用意してきた戦略では到底敵わぬ父親の前から逃げるように別の宿をとったところで目の当たりにしたのは、ブラジルの弱肉強食のサブカルチャー。結構現実世界に沿っている父親の高説を年寄りの世迷い言と片付けるわけにもいかない。もやもやしたままドイツに帰国した息子君に2年後父の訃報が届くも、もやもやは晴れぬまま。父親一人が死んだところでその信念はあちらこちらに結構根強くはびこってるもんねえ。民主主義を尊ぶ立場からは、気に食わない思想の持ち主だからといって排除することができないという自縄自縛。…しかし、長い目で見ると、文化的優位を謳う層がどこかで生物学的に淘汰される可能性もあるんだろうな。「大奥」の赤面疱瘡じゃないけど。やっぱ実験者の保身のためにも、優生学はサイエンスの領域外の思想問題、こういう信念を持つ人もいるんだ、程度に認めておいて権力を持たせないようにするしかないわね。政教分離とか「神」がサイエンスと相容れないのはそういうことかーと思ったりして。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   
読んでて気になったこと。訳書「父よ!」初版20ページ1行目の主人公の愛聴曲「ブラームス弦楽五重奏ロ長調」は、「ブラームス弦楽五重奏ト長調」では? 原書第二版2002年のRowohltペーパーバック(ISBN9783499136511)では G Dur となってるんだけどな。原典の'96年Rowohlt版では H dur だったのかな? '02年版では主人公の愛聴曲はブラームス弦楽五重奏ト長調で、後半で再び出てきて、性格も行動も意見もまったく不一致な父なのに同じ曲を図らずも好んでいたという事実に主人公がショックを受けるという場面がなかなか圧巻なのだ。個人的な印象では映画版のスメタナ「モルダウ」シーンに匹敵します。ブラジルのジャングルのど真ん中で父のカセットレコーダーから「ドイツ音楽」ということで鳴り響く弦楽五重奏ト長調第1楽章、6番目の奏者のように紛れ込む父の声を動揺しながら聞く息子君なのでした。出ばな歌いまくるチェロ、霞網のように音が交錯するブラームス弦楽五重奏第2番Op.111の第1楽章Allegro non troppo ma con brioに不意打ちをくらい、あれこれぐるぐる考えてもがいているかのようなイメージを彷彿とさせます。映画版ではブラームスのドイツ・レクイエム「人は皆草のごとく」を使っていたジャングルのシーンね。
ただ、「新潮」'88年4月号pp.167-192に掲載された Vati '87年Luchterhand版の丸山匠の抄訳「パパ」によれば、'87年版ではブラームスの弦楽五重奏曲「ハ短調」、「第4番」となっていたらしく、意図して架空の曲を使っているのではと訳者注がありました。版を重ねるうちにだんだん作者の気が変わったのかな。

Brahms Op.111-1. Allegro non troppo ma con brio

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