2004年09月11日

華氏911

時節柄で観てきました。
続きを読む
posted by dada at 13:37| Comment(2) | TrackBack(0) | 【映画一般】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

赤い影

N.ローグ、J.クリスティーといえば、D.ウェナムがお好みだという作品「赤い影」(原題 Don't Look Now)。いや、真の主役はドナルド・サザーランドなんだけど。
続きを読む
posted by dada at 21:22| Comment(12) | TrackBack(0) | 【映画一般】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヴァン・ヘルシング

D.ウェナム目当てで封切り初日に観て参りました。カール君、かーわーいーいー。コミカルな役ながら臨機応変な的確な判断、ヴァン・ヘルシングやアナと息のあった正確なパスまわしに、カール君、ポイント・ガードとしてもやってけるよ、と思ったりして。結構きりりとした顔もしててウェナム的に非常においしい作品でした。
続きを読む
ラベル:David Wenham
posted by dada at 21:24| Comment(5) | TrackBack(0) | 【映画一般】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月19日

ヴァン・ヘルシング AU 版 DVD

9/6、豪ドルが76円台前半だったのでつい Ezy DVD でぽちっとなしてしまった。9/7、発送通知メールが来た。8日発売だと思ってましたが、早いですね。9/11到着。めくるめく特典の数々の誘惑に負けて、ちまちまと睡眠時間を削って、一週間かけて二枚組を隅から隅まで観る。
続きを読む
ラベル:David Wenham
posted by dada at 01:32| Comment(2) | TrackBack(0) | 【映画一般】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月29日

ギャグと刑事はお好きですか

常夏のハワイに思いを馳せつつ、おこたが欲しいニッポンでは「電脳刑事まつり」開催中。東京ネットムービーフェスティバル2004 特別企画からどうぞ。新作のみならず傑作選もあります。2004年アーカイブ集からどうぞ。要WMP9.0。もう、好きな役者さんと監督がざっくざく。
posted by dada at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 【映画一般】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月31日

散歩する惑星

万聖節の翌日、11月2日は死者の日あるいは死者の夜です。米大統領選そっちのけで死者の日記念のネタ2つ。
第一弾は「散歩する惑星」。リリカルなタイトルと腹回りの太いおっちゃんに惹かれて和み系だと思って観だしたら…とんでもなかったよ。こんなにこわくてかなしくてせつない話だったなんて!
続きを読む
posted by dada at 18:14| Comment(0) | TrackBack(1) | 【映画一般】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月22日

ヴァン・ヘルシングDVD発売記念&Merry Xmas&よいお年を

ヴァン・ヘルシングDVD発売を記念して すぺしありて2(旧閑話休題) 更新。年の瀬におバカやっております。

今年はDWのおかげで素敵な人たちとお近づきになれた一年でした。今後ともよろしくお願い申し上げます。
みなさま、メリークリスマス&よいお年をお迎え下さいませ。
ラベル:David Wenham
posted by dada at 00:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 【映画一般】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月29日

ベルヴィル・ランデブー

ジャンゴ・ラインハルトばりのギターがかっちょいいテーマソングにつられて観に行きました。おババスキーのツボを突きまくる快作(怪作)アニメ。絵柄はちょっと好みが別れるかも。個人的には音楽、カッサンドルを彷佛とさせたり俯瞰多用のアングル、色使いが好みだったので、絵柄は不問。なによりばさまが活躍というのが最大のポイント。基本的にさらわれた乙女奪還モノですが、「乙女」がロードレーサーの筋骨隆々の孫息子、「騎士」が彼のばあちゃん、「馬」がごはんのことしか考えてないわんこ(笑)。歌って踊れるベルヴィル・トリプレッツは「騎士」を助ける魔女たちってとこでしょうか。
続きを読む
posted by dada at 21:23| Comment(9) | TrackBack(0) | 【映画一般】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月27日

デュエリスト

留守居部隊でもネットのおかげでかの地の劇評なんぞも見られてありがたいことです。巷に出回り始めたウェナムのシラノ姿を見て、意外なことを発見。

目元がハーヴィ・カイテル(写真)に似ているぞ。

ということで、やはり時代物の映画「デュエリスト−決闘者−(原題 The Duellists)」でH.カイテルを再鑑賞。
続きを読む
posted by dada at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 【映画一般】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月12日

24アワー・パーティー・ピープル

ジョイ・ディビジョンの話が出てるとMさんから聞いて、レンタル店で借りてきて鑑賞。飄々としながらエネルギッシュな作品でした。

ジョイ・ディビジョン言及部分では "Transmission" もでてきて、踊ってますね。これか、例の踊りとは。前兆のように "Digital" "She's lost control" や白黒映像を使ってるのが印象的。そして、棺に納められたイアン・カーティスにお別れする場面で流れる "Atmosphere" に涙っすよ。

故カーティス役のショーン・ハリス、imdbで見てみたら、"Tom & Thomas" のケヴィン役でもあるようですね。
続きを読む
posted by dada at 00:40| Comment(0) | TrackBack(2) | 【映画一般】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月01日

いかレスラー

11月1日は万聖節、11月2日は万霊節あるいは死者の日です。今年も死者の日記念で映画ネタ2つ。
第一弾は河崎実監督の「いかレスラー」。生死の境をさまよった格闘家がすべての煩悩を振り捨ててパキスタンのフンザで修行をすると、無敵の頭足類レスラーや甲殻類ボクサーになるそうな。
続きを読む
posted by dada at 00:37| Comment(2) | TrackBack(0) | 【映画一般】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月02日

フリーダ

11月2日は万霊節あるいは死者の日です。死者の日記念の映画ネタ2つの第二弾は、「死者の日」というものを知ったきっかけの作品。
「フリーダ」公開時、観に行ったら目当ての回が満席。次の回までの暇つぶしにはいった「フリーダ・カーロとその時代:メキシコの女性シュルレアリストたち」展のAVブースで繰り返し放映されていたビデオで、メキシコの死者の日の様子ややけくそに陽気に見える骸骨とか、でっかいはりぼての人形(多分復活祭のもの)なんかを初めて知ったのでありました。
続きを読む
posted by dada at 01:01| Comment(4) | TrackBack(0) | 【映画一般】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月09日

300

"300" の配役がimdbで小出しに明らかになりつつありますが、DW御大の役名はまだ空欄。だーけーどー。Xerxes が R. Santoro というのはブラジルのサイトで確定との情報があったからいいとして、Daxos が A. Pleavin に決まってるし、悪夢クンが A. Tiernan に決まってる!

残るは Dilios か、あるいは王様幼少期のオリキャラとかですかね。まさかオオカミ役ではないだろうし。

あれー、なにげにほとんどUKの役者さんだ。US出身者がいない。
ラベル:David Wenham
posted by dada at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 【映画一般】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月05日

キング・コング

1000円なら観てもいいな、と行ってきて、カール・デナム監督と船長に悩殺されて帰ってきました。これなら1800円払ってもよかった。虫&高所恐怖症の人はDVDになってからスキップしながら観るほうがいいと思う。(PJ、超特大カマドウマ嫌いじゃなかったっけか?)
続きを読む
ラベル:Thomas Kretschmann
posted by dada at 01:42| Comment(2) | TrackBack(0) | 【映画一般】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月08日

ボブ・ロバーツ

おおっ、ジャック・ブラックって、ティム・ロビンスの劇団にいたのか!スクリーン・デビューが「ボブ・ロバーツ」とな!
というわけで以前某A.リックマンファンサイトさんにSerpentine名義でのっけてもらった感想を転載。(でもジャック・ブラックの印象全然ないよ…。機会があればまた観てみよう。)
続きを読む
posted by dada at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 【映画一般】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月10日

"Have No Fear"/「ポーランドを生きる」

豪ABCの某ドラマDVDを注文するも、品切れでひたすら待ち状態。その隙に米ABCがカロル・ヴォイティワすなわち先代法王、故ヨハネ・パウロ二世の生涯を事実に基づいてドラマ化したトーマス・クレッチマン主演 "Have No Fear" をDVD(NTSC, Region 1)で観た。

ヨハネ・パウロ二世といったら世界各国を訪問した「空飛ぶ聖座」、個人的に好きなショットはなんといってもコアラをだっこした法王

それはさておき、"Have No Fear"。
初のスラブ人法王ということは有名だけど、戦時中被侵略国として辛酸をなめ戦後は共産主義に翻弄され東西冷戦の狭間に位置したポーランド出身というアイデンティティにかなり重点を置いていて、ちとびっくり。半ば、カロル・ヴォイティワ=ヨハネ・パウロ二世の生涯を通じて見たポーランドの物語になっているのです。

戦後、共産党政権とカトリック教会は犬猿の仲だったなんて知りませんでしたよ。B.ガンツが演じていたヴィシンスキ枢機卿はスターリニズムによる教会弾圧で1953-56年投獄されていたそうだし(だからヴィシンスキ、1958年のヴォイティワの司教任命のときに、ことなかれ主義[behave like an ostrich: ダチョウは危険が迫ると砂の中に頭隠して現実逃避するそうです]ではいられない時勢だよと言ってたのね。)、ポーランドのカトリック受洗千年にあたる1966年には党が当時の法王のポーランド訪問を蹴ったということだし(党の存在をぼやくジディシュさんに「へこたれたらあかんでー(大意)」と聖別された石を埋めながら言ってたくだり)。それだからこそ、ポーランド人法王の誕生には国内のみならず、東西の境に位置する国出身ということで世界的にも非常に大きな意味と期待があったわけだ。そりゃびびりますわ。「Have no fear 恐れるな」とは御使いがザカリヤ(ルカ1:13)やマリア(ルカ1:30)に神の恵みを伝えるときの言葉ですね。とまどい、おそれ、未来に向けての決意がないまぜになった法王決定の瞬間の声明がドラマ前半のハイライト。クレッチマン、こういう人間臭く逡巡した末決断する人をやらせたら無敵ですな。見て良し聞いて良し。

後半は法王就任後の暗殺未遂も含めた諸事件と、激動のポーランド情勢。故国の苦境はとりもなおさず人間の尊厳をふみにじる行為によって生じたもの、それを打破するためにへこたれずに「愛」をもって突き進む知的でチャーミングな法王サマでございます。1981年暮れ、共産党政権に異を唱える労働者等「Solidarity 連帯」のゼネストを収拾せんと隣国ソ連が軍事介入寸前という故国のニュースを知って憤る法王サマ、マジに法衣の裾からげて国境バリケードにすっ飛んで行きそうな勢いでございます。そして、戒厳令を発令したポーランド軍ヤルゼルスキ将軍との会談に萌え〜。戒厳令措置に怒り心頭で妙に威圧的な法王に、ぷるぷるしつつも「何ら恥じることはやっていません」と言い切るヤルゼルスキ、その国を想う真意を正しく汲みとって「国を愛する者同士として」将軍を抱擁する法王というオヤジ2ショットが、もう、もう。さらに、軍人としての立場を頑なに守る将軍は直立不動で法王サマを抱擁し返さないというあたりも、うおぉ〜!(ヤルゼルスキが直立不動なのは、かつての強制労働で目だけでなく腰も痛めていたということもあるらしいが。)法王サマ役のクレッチマン目当てに観ていたはずがなにをどう間違ったか、ヤルゼルスキによろめいてしまったよ。

というわけで、ヴォイチェフ・ヤルゼルスキの回想録「ポーランドを生きる」(ISBN4309222560)を読んでみた。最初は、軍人の回想録ねー、まあ、ポーランドのいろいろな事件の年表として参考になるかな、と大して期待もせずに読みだして、これまたびっくり。ヤルゼルスキ、誠実だよ!文章うまいよ!賢いよ!!
続きを読む
ラベル:Thomas Kretschmann
posted by dada at 13:01| Comment(5) | TrackBack(1) | 【映画一般】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月19日

裏切りのkiss (原題:Judas Kiss)

某豪ドラマDVDがこーなーいー。


ってんで、手持ちのDVD "Judas Kiss" (Region 4, PAL)を鑑賞。日本では「裏切りのkiss」というタイトルでビデオが出てます。最初レンタルビデオで観て非常におもしろかったので、Ezyのバーゲンで安かったときにDVD購入。英仏独でもDVD出てます。ニューオーリンズが舞台のサスペンス、ややブラックコメディ。ブラックなツッコミ満載の台詞で笑かしつつ、ジム・トンプスン並に何気なく暴力シーンも出てくるし、エッチなシーンもあり(なんせしょっぱなから宇宙ポルノ)なのでMature15+指定。

身代金目的の誘拐犯のアジトの廃教会の住所はエルロイ通り5515。5515 Elroy Streetって、なんか Rua Alguem 5555 と響きが似てますね。"5"って、言いやすい数字なんだろうか。

廃教会の中の明暗のかんじやアーティスティックなアングルの映像やジャジーな音楽もいいし、視点の切り替えもテンポ良くスムース。なにより、ポリフォニックなプロットがお見事。美人局カップルがフリーの詐欺師(交渉役。逆探知よけ技まで持っている)、ヒットマン(力仕事と一応護衛)を雇い、一攫千金を狙って準ビル・ゲイツ級のIT会社社長を誘拐して身代金要求。と思いきや、犯行の真の動機と目的はまったく別。真の黒幕は、それが成功した暁には自分の懐を痛めることなしに目的を遂行できてしまうのであーる(それが誰でなんであるかネタばれするとミもフタもないので、ナイショ)。

それを結果的に阻止したのは、アル中なようでいてきっちり調べるところは非合法手段まで使ってさくっと調べるフリードマン刑事と、美人局カップルの片割れのココ。誘拐犯側と捜査側はまったく物理的なコンタクトもないし意思の疎通もないし思惑も当然別なんだけど、最後に真の黒幕の野望をくじくことになるあたりはなかなかカタルシスあります。ココの性格が実は結構漢なのと、フリードマン刑事がひそかにジム・トンプスン愛読者で、物事全般ルー・フォード並に一見しただけの外面と内実が違うという信条なのがミソ。あと、FBIは警察とは別系列というのもミソだな。


役者さんたちがみんな達者よ〜。ココ役カーラ・グギノ(「スパイ・キッズ」のママ)がキュートでセクシーな上に漢だし、なぜか英国人の「いつか晴れた日に」組のアラン・リックマンがアメリカ人刑事役、エマ・トンプソンが捜査中でもひたすら「内なる殺人者」を読みふける、誘拐事件担当のすっとぼけたFBI捜査官役、グレッグ・ワイズが誘拐されちゃうアメリカ人IT会社社長役。身代金400万ドルの受け渡しで犯人に振り回される会計士役のジョーイ・スロトニクがナイス。そして、ティル・シュヴァイガーが、一瞬だがマンボを踊り、往年のハリウッド男優ホモ談義をする、イカれた(“イカした”ではない)ヒットマン役。400万ドルの札束見て「ここここんな大金、初めて見タヨー」とだんだん英語があやしくなってくる興奮ぶりがナイス。

話的にはカーラ・グギノが主役でいいと思うんだけど共同プロデュースを兼ねているせいか、ネームバリューを考えてか、宣伝ではエマ・トンプソンとアラン・リックマンの名前が先にあがっちょります。リックマンが達者な狂言まわしぶりを発揮。大変にスマートな構成の94分。
posted by dada at 21:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 【映画一般】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月07日

「ブラッドレイン」/「Uボート最後の決断」

先日、Jさんに7月末まで上映中と教えていただいた浅草中映での二本立て「ブラッドレイン」「Uボート最後の決断」見て参りました。目当てはUボート副長のクレッチマン。
浅草中映、おっちゃんたちがたむろす紫煙もうもうのロビーの壁に馬の着順が貼ってあって、さすが場外前。レースのある日には喫茶店とかパチンコ屋に「レース中継放映してます」という貼紙があった大昔のいかがわしげだった新宿南口近辺を思い出したりして。

「ブラッドレイン」は吸血鬼ハンターもの。雰囲気と一部の役者の一瞬の怪演はよかった。お貴族様ヅラつけて娼婦1ダースはべらせてるミートローフのあやしさにのけぞり、B.キングズレーの眉ひとつ動かさずぬかす "Ungrateful bitch." にしびれました。けど、そういったシーン計3分以外はとにかくつまらなかった。元はビデオゲームらしいから、いわば二次創作のこの作品、映画製作者が萌えシーンを連ねて悦にいってるだけで見る側のことなんか知ったこっちゃねーという印象。ひさびさに時間をかえせ〜と思ってしまったよ。先に「Uボート」見ていたならさっさと帰っていたとこだ。

「Uボート最後の決断」は冒頭、W.H.メイシーのあのいい声でWWIIにおける水面下の戦況を淡々と語っているバックの音楽がチェロのソロというのがよい。オケ中心の音楽や効果音もほどよく、上品な作品。何にもまして、ストーリーがよい。戦争ものと思わせといて、実はアンチ戦争もの。枢軸側連合側関係なくとにかくcome home、敵味方であっても真の目的は同じ、協力しあって愛しい者の元へと帰ることを目指す人たちの物語。愛国心とか名誉とかの抽象的なものよりも、家族とかの具象的なよりどころを持つことって大切ですわね。米艦チーフのネイトと奥さんのシーンはごく短時間にもかかわらず、信頼し合い愛し合う絆がばっちり感じられます。
本当の強さとは、相手の愛しい者を奪うことではなくて、相手をその愛しい者の元に帰らせてやることだというUボート艦長ヨナス(←副長につられてついヨナス呼ばわり/笑)の言葉に泣けますだよ。実は娘たちを連合軍の爆撃で亡くしてる人だけに。誠実なネイト(あとでエニグマを放棄しちゃったり駆逐艦との交信も艦内オープンにしておいたりして、信頼を裏切らない律儀な漢ですわ)には通じたけど、ジェネレーションギャップというか、まだ具象的なよりどころのなさげな一部の若造どもには理解されないところが悲しいのう。家庭持ちは家族写真の見せっこでコミュニケーションを図ってたりして微笑ましかったのにね(Uボートの船医さん、米兵に対してもちゃんと敬称使ってて好感度高し)。
ヨナス艦長のよき友クレマー副長にはなんぞ具象的なよりどころってあったっけか、と考えてみたが、全然言及されてなかったし指輪していた覚えもない。クラウザみたいにいわゆる愛国心に燃えてるわけでもないし、かといって厭世的なわけでもないし。融通が利くと言えば聞こえはいいけど、とらえどころのない結構ナゾな人です。ヨナスとかネイトとかそばにいる人にコバンザメするタイプなのかね。
しかし、何回見ても、最後POW収容所にいるクレマーは男前ってだけじゃなくて穏やかで表情豊かないい顔じゃ。一発ぶっ放して一皮むけましたか、クレマーさん。その魚雷も当たったけど××というところが奴らしいというかなんというか。
ラベル:Thomas Kretschmann
posted by dada at 20:06| Comment(4) | TrackBack(0) | 【映画一般】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月24日

シンドラーのリスト

なんとなく「観たら負け」みたいな意地があって観ていなかったのだけど、このたび「シンドラーのリスト」廉価版DVDをゲットして鑑賞。作中エピソードのネタ元であるホロコーストサバイバーの証言ドキュメンタリーつきでお得感倍増。音声はオリジナル英語と日本語吹替、字幕は英語・日本語・タイ語・韓国語・中国語。英語字幕では英語のみならずドイツ語ポーランド語ヘブライ語もちゃんとひろってます。本編途中でディスク入れ替えの手間があること、特典としてはいっている1時間を超えるドキュメンタリーがひとつのチャプターにはいってて途中の頭出しがないことが難点かな。

得てしてユダヤ人ホロコーストものと分類されていたのでポーランドのユダヤ人の物語なのかなーと思ってたら、違うじゃん。商人オスカー・シンドラーの物語じゃん!

リーアム・ニーソンって、「マイケル・コリンズ」のときもそうだったけど、押し出しが良くて老若男女に愛想が良いイイ男役がなんであんなに似合うのー!!ただでかいからというだけではなく、ぱっと目を引く華がありますね。自分で自分のことを凄腕営業マンと言っちゃうシンドラー役が似合うこと似合うこと。愛想がいい上に実際の行動(もっぱら賄賂による根回しだけど)に裏打ちされた勢いがあって、すごい魅力的。ユダヤ人会計士シュターン役のベン・キングズレーもナイス。クソ真面目に見えながらちゃっかり労働者をがんがん送り込み根回し先をそつなく把握しているしたたかさといい、こういう、とぼけた顔して腹の読めない人役がはまるなあ。シンドラーとシュターン、お互い利害が一致しているというだけでなく評価すべき点は認め合っているという、いいコンビです。

シンドラーの商人としての自己実現がシュターンのユダヤ評議会としての務めであるユダヤ人のための最低限の福利とほぼかみ合っていただけであって、決してシンドラーは救世主を気取っていないところがいい。むしろカネで身の回りの世界が思いのままになることやパワーゲームを意識的に楽しんでいた小暴君。だからシンドラーの「私の」ユダヤ人というセリフは随所に出てくる。所有物なわけです。結構万能感を楽しんでいたと思う。暴力で身の回りの世界を思いのままにしていた小暴君であるナチSSのアモン・ゲートとシンドラーは魂の双子だと思うのよ。かたやユダヤ人の命を奪う結果になり、かたやユダヤ人の命を守る結果になったという違いはあるけれど。「力を持つとは、万死に値するような奴をも生かしておくことだ Power is when we have every justification to kill, and we don't.」と言っているけど、相手を封じ込めずに相手のいかような出方に対しても受けて立つぜ!という懐の深さがシンドラーの魅力ですねー。

いよいよ「ユダヤ人問題の最終解決」が始まる頃に、シンドラーがユダヤ人買い取り考慮中、つまり「シンドラーのリスト」を作成しようと思いついたらしきシーンで流れているのがビリー・ホリデイの "God Bless the Child" というのがニクい。これって、超訳すると

持てる者と持たざる者がいるのは聖書の時代からで
弱肉強食の世の中
からっけつじゃ成功もできやしない
金があればオトモダチが戸口にわんさか来るけど
あんたが死んじゃえば用済み、来なくなっちゃうよ
金持ちの親戚が、パンの耳なんかををくれる
ご自由にどうぞ、でも、ほどほどに

ママやパパが頑張ったかもしれない
けど、自分でも頑張ったその子どもに、神様のご加護がありますように
頑張ってるから心配事もないけどね


というような歌。リスト作成時に「子どもも入れろ!」と言っていたのとか、映画ラストの墓参りもこの歌にインスパイアされたのではあるまいか。子どもと言えば、女性組が間違ってビルケナウに連れて行かれたときに子ども狩りしてたのはメンゲレの手先かしらんと思ったりして。

シンドラーは戦争で大金を稼いだあと、この先札束を使わなかったら早晩紙くずになることも予想してそう。あとで買収に札束ではなく「持ち歩ける」ダイアモンドなんかを使ってるあたりとか。そのときどきでなにに最も価値があるかをすかさず見抜くあたりは、さすがあきんど。

ドイツが無条件降伏し、「ひとつの命を守る者は世界全体を守っている Whoever saves one life, saves the world entire.」というタルムートの言葉とともに感謝の指輪をユダヤ人たちから贈られた時に、シンドラーはパワーゲームの駒として買った「労働力」が他者の行為の評価もできる「人間」の「命」だったということを初めてはっきり意識したのでは。それまでもユダヤ人にお礼言われたりリスト作成した時にうっすら意識してはいたはずだけど、たぶんあきんどとして、意識することは避けていたのだと思う。で、事の重大さを改めて認識して、柄にもなくうろたえて指輪をファンブルしちゃう(笑)。車を売っ払っていれば10人、金のナチ党員徽章と交換で1〜2人「(ユダヤ人を)さらに買えたのに I could have got more.」とあきんど魂丸出しのセリフを口走りつつ、こんなに貴重な価値のあるものをどうしてもっと買っておかなかったのかという後悔で男泣きに泣いてる姿に萌えました。(字幕や吹替では「もっと救えたのに」というセリフになってたけど、内心思っていても「救えた」とは口にしないと思う。筋金入りのあきんどだから。)

いかにもハリウッド映画だなあと思った点は、ドイツ軍人はどいつもこいつもダメダメながらいったん収賄すれば律儀に賄賂分働くとことか、ユダヤ人が善人ぞろいなとこ。裏切るという行為の描写がほとんどないのだ。あと、人が殺されるとき、なんとなく前振りや理由があるとこ。戦争とかホロコーストっていうものはもっともっと説明不能な理不尽なものだと思うんだけど。それこそ半世紀以上経っても理由づけと理解に苦労するような。ホロコーストに関する描写は、DVD特典のドキュメンタリーの証言集のほうがずっとビビッドでインパクトがあっていろいろ考えちゃいました。作品では、もしかしたらとっつきやすさを考慮して「無意味」とか「理不尽」な部分を戦略的に削ったのかもね。所有物はおろか名前すらも剥ぎ取られて灰にされたユダヤ人が何百万人もいたといわれている事を考えると全体としてちょいとおめでたすぎる描写のような気もします。でも、どんなに意味がなくて理不尽な世の中であろうとも、シンドラーのような粋な誰かがどこかで受けとめてくれるはずだという信頼感というか楽天性というかドリームが根底にあるところは好きであります。

音楽については、そんなに音楽で盛り上げなくても…(フヨヴァ・グルカの丘のレクイエムはちょっとベタすぎだー)というところもあったけど、選曲は結構好みでした。ゲットー掃討中のバッハとか、いかにもあきんどの戦支度といったかんじで身支度しているときの "Gloomy Sunday" (パールマンが弾いてるっぽい?)とか、ビリー・ホリデイ(そういや「白バラの祈り」でもゾフィーがこっそりラジオで "Sugar" 聞いてたな)とか。クレズマーなどのユダヤっぽい音楽ももあるけど(婚礼工場へのユダヤ人リクルートとかビルケナウとか)、どちらかというと退廃的ヨーロッパっぽい選曲ですね。やっぱりシンドラーの物語だ。
posted by dada at 21:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 【映画一般】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月31日

戦場のピアニスト

そしてこれも、なぜか「観たら負け」と思っていた作品。ここにきてようやくDVDで鑑賞。

ユダヤ人のシュピルマン視点だからポーランドの一ユダヤ人の物語なのかと一瞬思ったが、よーく観ると、ドイツ占領下のポーランドの民でつづられたポーランドというかワルシャワの物語じゃん。多分ポランスキー自身の価値観を形作ったと思われるポーランドが凝縮しているように感じました。ああ、だからショパンなのか、と妙に納得。ゲットーに押し込まれ後に移送されるユダヤ人、ユダヤ人をかくまうポーランド人、ポーランドのために蜂起するポーランド人とユダヤ人、反ユダヤのポーランド人、ドイツ軍人、どの立場が善でどの立場が悪というくくりではなくて、大雑把に言って、想像力・創造力を持つことが善、それらが欠如していることが悪というくくりなのだと思う。だいたいの人間が状況次第で、自ら想像力・創造力を手放しちゃったり(ナチズムに迎合した人間はみんなそうだし)、感情的になるあまり想像力どころでなくなったり(立ち止まって大尉の名前を聞き取る余裕を持たなかったシュピルマンの友人とかさ)する中で、どんな状況でもピアニストとして培われた想像力を保ちつついつかショパンを再び弾くことを思い描くシュピルマンの精神、ブラヴォー!だ。

相手の長所を正当に把握できる眼力があって相手と対等に接することができる育ちのいい人(家族がまたいい人たちだよね)というシュピルマン視点だったためか、家族的な思いやりとか配慮とか共感とか、目の前で繰り広げられる光景の理不尽さとか、相手を貶め陥れて自分が優位に立とうとする人間の暴力性とか、清濁ともによけいな批判性なく淡々と描写されていた気がします。厳しい現実をなすすべもなくただ傍観するしかないんだけど、それをおさまりのいい事だけ取捨選択せず、すべてに関して「なかったことにしない」でありのままを伝えるというあたりにシュピルマンやポランスキーの強さが表れていると思います。エイドリアン・ブロディのシュピルマンは、悲壮感やヒロイズムに溺れることなく、外面ひょうひょうとして内面わき目もふらず一心不乱の人間ならではの滑稽さまで漂わせつつ品があるチャーミングな人間像で、いやはや、脱帽。ゲットーで家族と一緒にいる頃は無体な現実に涙を流したりする余裕がまだあるけど家族が収容所に送られた後は時を追うにつれだんだん表情がうつろになってくるあたり、鬼気迫るものがあります。

祖国を解放するためにいろいろやってみようという想像力のある人、後生大事にピクルスの缶詰抱えていたはらぺこ男にパンにジャムもおまけしたり缶切りもつけてやろうという想像力のある人、戦争が終わったらあれをしたいとかこれをしようという想像力を持ち続けられる人に支えられて世の中は成り立っているもんなのですね。しかし世の中は残酷で、想像力があるからといって必ずしもその人が報われることにはならないのだなあと改めて認識。別に報われないからといって想像力を使わなくなるもんでもないけどさ。切迫した撤退時にさえ戦争終わったらラジオでシュピルマンの演奏を聴くことを思い描ける大尉みたいな人は、たぶん抑留中でも家族の元に帰るという想像力は駆使しまくりだと思う。人間のそういう欲得づくを超えた性懲りもないところが世の中の基礎になっているのであろうぞ。と正味10分足らずの登場時間でそこまで想像させるトーマス・クレッチマンにも敬礼。いやー大尉、あんまりにきれいな人なもんで、ハリウッド映画なら間違いなく鬼畜な軍人役だよな、なんて最初びくびくしちゃったけど、中身が普通に庶民的にやさしいおっさんなところがいいですねえ。

ポランスキー監督ってもっと斜に構えた人かと思ってたので、こんなに外界に対して信頼感を持った人だったとは驚きだ。性懲りもなく想像力を持つこと(希望を持ち続けることと言い換えてもいいかも)をこんなに全面的に押し出すタイプだったとは思わなんだよ。こんなに前向きな作品だったとは。今まで観るのを避けてたのをちょっぴり後悔。


ところで「キング・コング」で、ごろごろとクロロホルム瓶が転がってった先に人の足、足下からパンアップするとイングルホーン船長というシーンは、もしや「戦場のピアニスト」のパロディですか。大尉初登場シーンを観てそう思っちまっただ。

カンヌ映画祭の公式サイトアーカイブで2002年の「戦場のピアニスト」インタビュー付きフォトコールなどの短い動画を見られます。A.ブロディとT.クレッチマンにはさまれてご満悦のポランスキー監督、助さん格さんと黄門様みたいだ…。
最終日のページに延々と授賞式の動画もあり。「マルホランド・ドライブ」で来てたナオミ・ワッツがプレゼンターやってたり、「ボウリング・フォー・コロンバイン」マイケル・ムーア監督の特別賞受賞フランス語スピーチなんかもあったり。「学生のとき以来だ〜」とか言いつつ訥々とフランス語をしゃべるムーア監督がナイスよ。
ラベル:Thomas Kretschmann
posted by dada at 01:14| Comment(8) | TrackBack(3) | 【映画一般】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする